「世間」とは何か

題名: 「世間」とは何か

著者:阿部謹也

《 概要 》

日本人が考える「世間」と欧米の概念である「社会」との違いやその考え方や感覚が形成されたり時代を経て変遷していく様子が書かれています。

個人の尊厳が重視される社会に対して、なんとなく生活圏周辺で形成される個人と個人とのつながりの環が世間や世の中と呼ばれていると著者は定義している。

《 要点 》

・万葉集・新古今和歌集の中で読まれた世間。

・吉田兼好の世間。顕(見えるもの)と冥(人には見えない世界)が作りなる世の中。

・親鸞の真宗教団が与えた世間の変化。

・井原西鶴が見た世間。貨幣経済の発達により金と色が世間に与えた影響。

・明治以降の世間と個人。夏目漱石の作品の中にみられる世間への反発。

《 感想 》

日本人は、個人というものが希薄で世間の一部であると自覚していて世の中が思い通りにならないことを数百年間嘆いてきた民族というのは、まあ自分にも心当たりはあるが、欧米もそんなに個人と社会が分離されていて割り切っているということみたいだが、大なり小なり日本人の社会と離れては生きられないという感覚はあると思うが違うのかな?

金子光春が欧州に渡り、欧米の社会と向き合ったことが書かれている部分で、金子光春が同じ船に乗っていた就寝中の中国人女性も肛門をまさぐって、その臭いをかいて日本人と同じ糞臭がしたとの記載があまりにも金子光春の変人というか変態ぶりが非常に印象に残っている。
ていうか、こんなことしていたら捕まらないのかな?

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