題名:自由と成長の経済学 「人新世」と「脱成長コミュニズム」の罠
著者:柿埜真吾(かきのしんご)
《 概要 》
50万部以上売れた「人新世の資本論」に対して気鋭の経済学者である著者が書いた反論本です。何故だか分かりませんが、信奉する人が一定以上いる「脱成長」という考え方を徹底的に批判しています。
《 要点 》
・気候変動被害は資本主義の中で起こる経済成長で激減した
水害や天候不順による凶作が原因で起こる飢餓での死者は、経済成長と反比例して減少している。
・前近代までは、脱成長コミュニズムだった
古代・中世までは、閉鎖社会内でのゼロサムゲームで付加価値による成長はなかった。資本主義ではプラスサムゲームで、win-winの取引が成立するようになった。
・脱成長論のいい加減さ
脱成長を目指すと、現代文明の維持は難しくなるが脱成長論では現代文明が当然存続する考えている。
《 感想 》
「人新世の資本論」の著者である斎藤幸平氏は、資本主義に恩恵である市場や流通網などを使って脱成長論の本を書いて、印税を数千万円得ている。「人新世の資本論」をわざわざ購入した読者はこの矛盾に気が付かないのが本当に不思議だと思う。
この本の著者である柿埜真吾氏の「人新世の資本論」への批判は、至極全うだと思う。
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