題名:経済で読み解く日本史 安土桃山時代
著者:上念司
《 概要 》
経済で読み解く豊臣秀吉を再構成した作品で経済を主眼として日本の歴史を書いています。
織田信長の末期から豊臣秀吉の全国統一の過程からの朝鮮出兵までの貨幣の流通量に特に注目し、経済政策によるインフレ・デフレの動きを細かく記載されています。
《 要点 》
・戦国期の寺社勢力の経済的な役割は、貿易による中国からの銅銭を入手して、市場に放出することで中央銀行の役割を担っていた。
・織田信長の比叡山焼き討ちの意味は、貨幣発行権を寺社勢力から武家勢力に移すことだった
・豊臣秀吉の検地は、領地をデジタル化することで鎌倉時代からの「一所懸命」という土地にしがみつくことを無くした。
・検地や刀狩だけでなく、豊臣秀吉は城割を行い、徳川幕府の一国一城制に続いていく。
《 感想 》
豊臣秀吉が、朝鮮への侵攻よりも日本の島国としての特性を活かして、琉球(沖縄)、台湾、フィリピンへとシーパワーとして、発展する方向に目を向けたら歴史は大きく変わっていたと考えると、ちょっと惜しいですね。
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